科の概要
種類が非常に多く、国内だけでも68種の記録があり、特にアカネ属は22種類もの種が確認されている。南西諸島ではアカネ属がほとんど見られない代わりに、それ以外の種類が多い。
ウスバキトンボやハネビロトンボ属・アカネ属などの一部の種は放浪性が非常に強く、しばしばそこに定着していない種が飛来する。日本で記録された種のうちスキバチョウトンボ・オセアニアハネビロトンボ・テンジクハネビロトンボ・ナンヨウベッコウトンボ・フチドリベッコウトンボ・アジアアカントンボ・カロリンホソアカトンボは極少数の飛来記録があるのみで、日本には定着していないと考えられる。

履歴(2019~)
2020年にサイジョウチョウトンボRhrothemis regia regiaが沖縄県与那国島で確認された。
2021年、日本産のハッチョウトンボの学名が変更された:Nannophya pygmaea→N. koreana。

広島県周辺の状況
2018年秋にオオキトンボが県内で初めて確認され、県内生息種は25種となった。ただし、その内マダラナニワトンボは絶滅したと考えられている。
廿日市市宮島には日本唯一のミヤジマトンボの産地があるが、2023年現在一般向けには非公開となっている。
県沿岸部には瀬戸内海の特産種であるナニワトンボが生息している。
県周辺では南方種のアオビタイトンボが山口県、ハネビロトンボ・ベニトンボが愛媛県で見られる。これら3種は温暖化の影響からか分布が北上・東進しており、今後県内にまで進出、定着する可能性も考えられる。