トゲオトンボ科/ Rhipidolestidae
科の概要
四国・九州以南に分布する中型のイトトンボの仲間。
国内にはトゲオトンボ属の7種1亜種が分布するが、いずれも互いに分布が重複しない。
♂の腹部第九節にトゲ状の突起があるのが特徴。静止時はアオイトトンボ属のように翅を広げて止まる。
幼虫は河川源流域に生息する。
履歴(2019~)
2021年、ヤマイトトンボ科 Megapodagrionidae の細分化により、日本産の種はトゲオトンボ科 Rhipidolestidae に含まれることになった。
広島県周辺の状況
本州には分布しない。周辺地域では四国にシコクトゲオトンボ、九州にヤクシマトゲオトンボが分布する。
表について
左が♂、右が♀。亜種関係は罫線記号で示した。灰色は未掲載種。
種名横の英字は環境省によるレッドリスト。
標本写真のスケールは10px=3mm
凡例:
EX...絶滅 EW...野生絶滅
CR...絶滅危惧IA類 EN...絶滅危惧IB類 VU...絶滅危惧II類 NT...準絶滅危惧 DD...情報不足
天然...国の天然記念物 希少...国内希少野生動植物種
参考:
・尾園暁・川島逸郎・二橋亮(2017)「日本のトンボ」第3版 文一総合版
・文化庁 / 国指定文化財等データベース
・環境省 / 国内希少野生動植物種一覧
トゲオトンボ科/ Rhipidolestidae
トゲオトンボ属/ Rhipidolestes
ヤエヤマトゲオトンボ/ Psolodesmus aculeatus
オキナワトゲオトンボ/ Psolodesmus okinawanus
ヤンバルトゲオトンボ/ Psolodesmus shozoi
アマミトゲオトンボ/ Psolodesmus amamiensis amamiensis
└トクノシマトゲオトンボ/ Psolodesmus amamiensis tokunosimensis
コシキトゲオトンボ/ Psolodesmus asatoi
ヤクシマトゲオトンボ/ Psolodesmus yakusimensis
シコクトゲオトンボ/ Rhipidolestes hiraoi

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